adeam

浮草物語のadeamのレビュー・感想・評価

浮草物語(1934年製作の映画)
2.0
前作に続いてキネマ旬報の年間ベストワンの座を得た小津安二郎による"喜八もの"の2作目。
旅芸人一座で座長を務める喜八がかつての愛人との間にもうけた息子と再会したことから繰り広げられる人情悲喜劇の物語です。
お話がベタに感じるのは後への影響の大きさ故でしょうし、時折入るユーモアも良かったですが、「出来ごころ」に比べるとイマイチ乗れなかったです。
その主要因は主人公への好感の持てなさで、ガサツでも愛情深さを感じられるならともかく、ただただ自分本位で乱暴な男にしか見えませんでした。
adeam

adeam