複雑な愛の交錯があるのに、それをさらりと描いている。旅芸人と私生児を中心とした物語であるためか、それとも小津が何かひとつ大きな転機を向かえ、いわゆる小津スタイルを確立したためだろうか、スタイリッシュ…
>>続きを読むサイレントは見慣れていないのでハードルが高いと思っていたけど、見始めると面白い。
演技が分かりやすい。しっかり頷く。
手拭いを頭に乗っけるおやじさんと、息子に母が言う「お前さんさえ偉くなってくれれば…
このレビューはネタバレを含みます
小津監督の浮いた草つかず離れず
2009年10月7日 21時43分レビュー
1934年作、脚本池田忠雄、監督小津安二郎。
のち大映にてリメイクする小津唯一の作品、予習鑑賞。
サ…
旅芸人は浮草稼業。座長は、興行売り上げを無視して小さな町に舞台を移す。目的は、昔の女性とそして彼女との間に出来た実の息子に会うためである。地に足がついた生き方に憧れた時代の自分がそこにはあるのだ。そ…
>>続きを読むサイレント映画ならではの、顔や体の動きで気持ちを伝える表現の中で、特に泣きのシーンが多かったこの映画。人を好きになった時、裏切られたショックで、皆とのサヨナラが辛くて、気持ちを伝えらずに、真実を受け…
>>続きを読むマツダ映画社