35mmプリントを伴奏付きで観られたのは幸運だった。従来はサウンド版ということだが、やはりトーキーとは映画の語られかたが全く異なる。豊かな身体性による表象はより直接的に感受されるように感じた。戦前の…
>>続きを読む傑作。
ひと所に落ち着くことなく旅を続ける坂本武は、『捜索者』のジョン・ウェインのようだ。女をやたら殴る暴力性も、『捜索者』っぽい。
線路を挟んだ三井弘次と坪内美子の逢瀬のシーンが素晴らしい。線路脇…
※Filmarksの時間表示は間違い
1h26m
〖サウンド版〗※現存せず
○′34 11/22~公開
配給: 松竹キネマ
スタンダード B/W
茂原式トーキー
モノラル
フィルム上映
〖サイ…
59年のセルフリメイク『浮草』は傑作でした。そのオリジナルでもある今作は昭和9年に作られたサウンド版(音楽付きサイレント)で、U-NEXTでは倍賞千恵子さんと寺田農さんの新音声版を配信しています。
…
サイレントの活弁入りの映画を観たのは初めてだったが、なかなか楽しめた。音質の悪いトーキー映画よりも、かえって聞き取りやすく、文字も出るので、内容が明確に把握できる。物語としても、地方回りの演劇一座と…
>>続きを読む小津安二郎の戦前サイレント映画。小津安二郎の特徴である家族ドラマで、構図やカットも戦後に近くなってくるのがこの頃。
小津安二郎の「小津好み」は初期はアメリカ風だったのだけれど、徐々に和風になってく…
マツダ映画社