あらんしほん

時をかける少女のあらんしほんのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.2
久しぶりに見たー!
自分が今年の3月まで高校生だったなんて信じられないよ。
制服着てたんだ…
制服嫌いだったな、学校もこれといって思い出なかったな。
7キロの道のりを自転車で往復してたな…汗だくだくで。
あっという間だったな…

楽しい時って、その空間を自分が支配している気持ちになる。
あ、今、楽しい!この楽しい空間は私のものだ!って。
でも時間は私のものになってくれない。
時間を支配することはできない。
いや、時間に支配されて生きている。
私の心臓の音は時計の秒針と同じなんだ。
いつかは止まってしまうんだ。

マコトやこうすけ、ちあきのように毎日当たり前に誰かと過ごす日々、もう当たり前じゃない。

大学で毎日会う子なんていない。みんな帰る場所が違う。
でも地元の人だと変える場所が同じ気がする。
自転車でぶらぶらしたり、そういう時間の使い方、楽しかったな。

ようはとっても寂しいってことで、誰かに寂しいって言えない、泣けない、そんな傲慢で意地っ張りな自分が嫌になる。
なんていうんだろう。
青春って自分の傲慢さも考えの甘さも、許してくれる気がする。

中学の時、体育祭の帰りに道端で溜まっておしゃべりしてて
ある子が「なんか青春ってかんじー!」って言った。
私にもきっと青春はあったんだ!青くないしピンクでもない、多分、灰色。

戻りたくなるのは後悔してるからじゃない、未来が怖いからだ。
未来って今の自分とつながってない気分がするからだ。
私にも未来で待っててくれる人いるのかな?だから走って行く!マコトみたいに!(笑)