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時をかける少女のandesのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.0
シーンとしての面白さ、というかエモさはあるので飽きはしない。タイムリープと恋愛モノを上手く(?)絡めたのもまぁ悪くない。ただ、けっこうギリギリの作品である。
謎のオレンジ髪の美青年をはじめキャラクター造形は危うい。ヒロインと好青年を合わせた3人にリアリティを感じられなかった。高校生であの関係性はどうなんだろうか。あと、いじめられてキレた男子生徒やイジメる側のキャラもかなり酷い。
作画もあまり良くない。見せ場となるヒロインの疾走場面は横に滑ってるみたいで違和感。クライマックスで泣き顔を捉え続ける演出も無粋(例えば、泣き顔を見せず涙を拭う仕草で“手首”を映すなど工夫はできそう)。未来の設定もボヤケてるし、なんだあのクルミみたいなやつは。あと絵の扱いも中途半端。
とはいえ、ノセられるポイントは押さえている。ヒロインが軽率な自分を見つめ直し、メンター(魔女)の助言で、運命(叶わぬ恋)と対峙するのは王道なので感動する。
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