HicK

時をかける少女のHicKのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.7
《タイムリープ!》

【日常改変】
親近感が湧くタイムリープの使い方。マコトが自身の損得のためにタイムトラベル。バタフライエフェクトとして周りの人たちに悪影響が出てしまう事も受け取りやすい。ライトトーンで楽しく進んでいくが、親友コウスケの危機で徐々にシリアスになっていく展開が好きだった。「あなたがいい思いをすると、誰かが悪い思いをするかもしれない」という和子おばさんのセリフ通り。

【後半】
事故を阻止するっていうのが今作の山だと思っていたが、その先で待っていたのがもう1人の親友チアキに関する物語。予想を裏切る展開。ただ、彼女に関しては、もう少し深掘りを欲したところもある。少しのモヤモヤを感じながらのクライマックス。でもちょっと感動。

【総括】
展開は面白く、夏休み映画といった雰囲気も。親近感あるタイムリープもの。細田守作品にいまいちハマりきらない自分だが、今作は好き。これが原作の20年後の話だと知って、原作も気になった。
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