このレビューはネタバレを含みます
幼くて、浅はかで、眩しくて、拙くて、ひたむきで、そんな、どうしようもなく切なく、愛おしい一夏の物語。
ラストで主題歌が流れ過去の場面が走馬灯のように流れていくシーンと、その後の河原のシーンが狂おしいほど好きで何度見ても大号泣。
未来で二人が会える事は恐らくないと思うけれど具体的な結末を明示しないのも想像の余地をギリギリ残していて素晴らしいなと。
ラストの「未来で待ってる」は、二人の物理的な再会を指すのではなく、真琴が今世で例の絵画を存続させ未来の千昭に見せる事を指すのかなと切なく思う反面、「未来で待ってる」がどうしようなく好きという告白にも聞こえてしまうから困る。もはや夏目漱石の「月が綺麗ですね」ばりに「I love you」にしか聞こえない。涙が止まらない。助けて欲しい。
でもきっと、もう二度と会えないと分かっていながら言う「未来で待ってる」だからこそこんなにも切なくなるんだろうな。
「好き」よりも深い「さようなら」でもあったんだなと今更思ってあー嫌だな無理どなたか二人がまた会えるハピエン続編お願いします本当に。
あと主題歌と挿入歌が好きすぎる。『変わらないもの』『ガーネット』どちらも本当に大好きな曲。これも聴くとやはり涙が止まらない。どうかしている。
絵柄は好き嫌い分かれるだろうけど慣れるしそんなのもはやどうでもいいくらいこの映画が好き。
ただしどうにか二人がまた会える世界線がないかとハッピーエンドを模索してしまい打ちのめされて鬱状態になるので気軽には観れない。
やっぱり声を当てるのはプロの声優さんでお願いしたいと、そこだけが残念だった。
とにかく好きな映画。中々消えない余韻。興味がある方は是非。