思い出とは月光のようなもの
1936年、ニューヨーク生まれの男性シンガー、ボビー・ダーリンの人生を綴った伝記映画。
作曲家や俳優としても活動していた天才、ボビー・ダーリン。
ジャズやポップ、ロックンロール、フォーク、スウィング、カントリーミュージックなど様々なジャンルを彼のスタイルにしてしまう、唯一無二のシンガー。
作曲家としてはコニー・フランシスの作品を手がけ、俳優としては『9月になれば』でゴールデングローブ賞の主演男優賞 (ドラマ部門)を受賞。
さらには、『ニューマンという男』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、まさにマルチプレイヤーなアーティスト。
本業の歌手としては、 41曲を全米チャートに送り込むという偉業を達成したが、1973年12月20日に持病の心臓病により37歳という若さで生涯を閉じた。
今作は、主演のケヴィン・スペイシーが、監督・脚本も担当しています。
劇中の歌は全てケヴィン・スペイシー本人が実際に歌っており、これが見事な歌いっぷりで惚れ惚れします。
作品としては、ミュージカルやファンタジーが多少のスパイスとなっているが、中盤がやや中弛みだったような気が…。
終盤のラストステージからエンディングまでは素晴らしい。
作品を通じて、ケヴィン・スペイシーのセルフプロデュースもお見事。
ボビー・ダーリンに負けず劣らずの多才さを、ケヴィン・スペイシーからも感じられます。
それだけに、いまのケヴィン・スペイシーのことを考えると…
おい!ケヴィン!
これだけの才能を持ちながら、何やってんだよ〜😖
って気持ちになってしまいました😔