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シマロンのmichiのレビュー・感想・評価

シマロン(1960年製作の映画)
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1931年版がとても良かっただけに、すごく残念だった。こっちの方が好きな方もいるとは思いますが…シマロンが街で有名人なのは魅力的な人だからなんだろうけど、その辺がさっぱり伝わってこないし、軽くてあまり賢そうじゃなかった。セイブラはヒステリックでずっとレイシストで、覚悟を持って新聞社を続けた強さも見えない。夫のことも、我慢しているだけで、理解しようとしている感じもしない。シマロンとディクシーとの関係も嫌な感じ。とにかく、私はキャラクターみんなに全く魅力を感じなかった。
でもセイブラのマリア・シェルはかわいい。

ランドランも前の方が迫力があってすごかったな…。敗れた者たちの悲劇的なショットがわざとらしく入って、かえって安っぽく見えた。1931版の主を振り落とした空馬が暴走していくのが淡々と映っている方がショッキングだった。

「シマロン」を連呼するテーマソングは耳に馴染む。でもやっぱりこの話ってセイブラが主役だよね。小説が読んでみたいけど日本語訳があったらなぁ…
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