コブラ

ハーダー・ゼイ・カムのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

ハーダー・ゼイ・カム(1973年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

鬱屈した田舎の若者が都会行きのバスに乗る、
という典型的な上•京•物•語inジャメーカ。

シンガーとしての夢を、作品は“音楽流通を牛耳るスタジオの買い切り”(たい焼きくんスタイル)という業界の搾取構造により潰されてしまったアイヴァン(ジミークリフ)は、ガンジャプッシャーに身をやつしたり、警官キルしたり、パプリックエネミーと化してでも成功を掴もうとあがく。

ライギンというジャマイカに実在した警察殺し(英雄視された)の強盗がアイヴァンのモデル。こんな奴が英雄扱いされるほど時のジャマイカの体制腐敗はやばかった。

その蔓延る腐敗をレゲエの熱と共に世界に知らしめたのがボブ・マーリーでありこのハーダー•ゼイ•カムだったんだよな。クリス•ブラックウェルは正しくその財と才覚を使った偉大な仕掛人だと思う。

映画としては荒削りだしアメリカンニューシネマのパッチワークといった感じではあるんだけど、ジミーやメイタルズが唄うスタジオシーンは音楽史の記録映像としてマジで貴重。
(ジャンゴの差し込みはまぁご愛嬌)



Amazonと間違えてとFANZAで商品検索するほど疲れてて新作や初見映画を観る事ができなかった。そんな時は観慣れたヤツの摂取がなりよりの処方箋になるね。

良き良き。
コブラ

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