ハル

Mr.Children / Split The Differenceのハルのレビュー・感想・評価

Mr.Children / Split The Difference(2010年製作の映画)
4.1
この規模のハコでMr.Childrenを聴けたらどんなに幸せなことなのだろう。
まず感じたのはそこ。
つまり会場で参加している方々が羨ましい(笑)

30年活動していてこのクラスの人気を誇っているのは日本のアーティスト史上でも稀。
数少ない中でもB'zとMr.Childrenはやはり別格に感じていて、特にボーカルの桜井和寿の天才的なセンスは神がもたらしたギフトとしか思えない。

この作品ではその圧倒的なまでの天才が日々どの様に音楽と向き合っているのか。
苦しんで求め、音を追求しているのか。
そこを余す事なく伝えてくれている。

そして、Mr.Childre最大の魅力は他の三人が桜井和寿をリスペクトし、きちんと支えているという事。
これだけ突出した才能と時間を共にするのは決して簡単ではない。
とかく揉めやすいバンドという性質もある。
それが何のわだかまりも無く進んでいける事自体が奇跡だと思え、心が嬉しくなる。
これだけ長く一緒にいられるというのは人間性や相性も共鳴していて、互いが互いにヒトとして好きなんだろうね。

それをわかっている桜井もメンバーに対し絶大な信頼をしていることが伺え、それがMr.Childrenのバランスを創り出しているように感じられた。

無敵感しかなかった1990年代の曲から、本作「Split the Difference」制作当時の貴重な音源など、色とりどりのバンドとしての表情を見せてくれている非常にありがたい作品。
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