コブラ

マッドボンバーのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

マッドボンバー(1972年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

連続無差別爆破事件と連続婦女暴行事件という二つの事案の関係性を保ちつつ並列に描く。かなり凄惨なシーンが多いんだけど、それだけ興味を持続させる画力が強いとも。実際目が離せなくなるし。

“シャラップクライムオジサン”な爆弾魔、妻のポルノでヨナヨナシコシコやってるド変態レイパー、ホシを挙げる為には手段を選ばないハミ出し刑事。このマッドな三主要人物のキャラクターが秀逸。

中でも「こいつもうダメだ」感が抜けているのが爆弾魔ドーン(気持ち悪いのはレイパーだが)。

娘をヘロ中で亡くし、妻とも離婚。同情できなくもないけど、時代の変化に対応できないテメーに一番の問題がある事に気付けないオールドタイプ。このはた迷惑なサイコを演じるのがチャック•コナーズってのも恐怖の琴線に触れる。パワー系無敵の人には本能的に恐怖を感じてしまうよ。

この哀しきモンスターの最期は犯した罪に相応するカルト化も納得なショッキングさ。

勝者不在のビターなエンディング。傑作。



レイパーはちゃんと爆殺される。安心安心
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