全てを失った男が、大義のために爆発を繰り返す💣社会派スリラー。もろに70年代らしい負のオーラが出まくっていて観ている側は唖然となるばかり。😨
アメリカン・ニューシネマの法則として、「後味の悪いラスト」「反社会性」などが挙げられるのだがこの映画もまたそういった法則に従い犯罪をドンドコやってまう主人公ヴィンセント・エドワーズ(全く感情移入できない)の常軌を逸した行動を記録したドキュメントのような作りになっている辺りが肝心。
サラリーマンの哀愁と、それを追う刑事の不甲斐なさがよく出た一作でストレス社会を生きる現代人に贈る処方箋のように思えてくるから何とも不思議な一作。
このような問題提起は、ハリウッドに似合わない近年のインディーズ映画に通じるものがある。もし本作が現在作られていたら、アカデミー作品賞を獲っていたことだろう。時代がこの映画に追いついた感がある。(ちょっと褒めすぎ?)