しゅん

ハズバンズのしゅんのレビュー・感想・評価

ハズバンズ(1970年製作の映画)
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『フェイシズ』『こわれゆく女』と並ぶ、あるいはそれ以上にキツキツのカサヴェテス。男と女の間にも、観客とキャラクターの間にも、実は男と男の間にも相互理解が生まれない、強烈な緊張状態の140分。街中ではしゃぐ男たちを通行人は煙たがってる様子で、ロンドンでは先程まで笑っていた女たちが無表情になり泣き出し大雨の中に消える。要求しつづけ、要求が通ると急に拒否するように見える三人のハズバンズ。
なんだかんだ一番好きなのは最初の葬式のシークエンスかもしれない。

女性に歌を歌わせてダメ出ししてキスしてのシーンはあまりに意味不明で強烈。そもそもあそこにいる奴ら誰だよ。キャスケットもパクったままだし。

『ハッピーアワー』のインスピレーションと記憶してたけど、むしろ強く出てるのは『何食わぬ顔』だった。
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