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六番目の幸福のmhのレビュー・感想・評価

六番目の幸福(1958年製作の映画)
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中国で活動していたイギリスの女性宣教師グラディス・エイルワードの半生をもとにした歴史もの。
なにがなんでも中国に行こうとする導入部が面白い。表向きは布教のためなんだけど、それ以上のなにかがあると勘ぐってしまうが、布教以外のなにものでもない。
苦労して中国に渡って布教をはじめ、纏足禁止を推し進める足の検査官となり、1936 年に中華民国国民となり、孤児院を開き、日中戦争がはじまると孤児100名を避難させた。
このあたりはすべて本当で、恋愛要素がハリウッドが創作したパート。
映画は大ヒットとなって、台湾で存命だった本人が誤解されてたいへん困ったとのこと。
Wikipediaによれば御本人は「キスすらしたことがない」のに、愛のために危険地帯へと戻っていくラストはあまりにも創作がすぎるということなんだろう。
欄外で面白いには、ロケ地がイギリスおよびウェールズだったこと。どうりで曇ってるわけだね。
孤児の集団を率いるという点で「チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道(2008年)」とよく似ていたけど、こっちは反日要素が薄まっている。あくまでイギリスの偉人の半生記という趣だった。
面白かった。
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