学生時代に誰かの下宿で画質最悪のVHSで観たっけ。
ピストルズに関しては、今更ジョン・ライドン見ようがシド見ようが記憶の通りで、お仕事ツアー感が滲み出ててるし、新しい発見もなかった。
それより、パンクムーブメントの徒花として消えていったバンドのライブが高カロリー。
汗飛沫が飛んで来そうだが、金の匂いが残念ながら全くせず、いい女とやれそう感も低く、期せずして潔くこれぞパンクかと。
ソ連のレコード屋の店員、
『英国では子供がミュージシャンに唾を飛ばす。パンクの影響の強さだ。』
違うと思うぞ。
映像記録として当時の街の様子などもうかがい知れるのだが画角は弱い。
パンクムーブメントを蔑む有識者と市井の底辺を生きるパンクス共のどうしようもなさのコントラストが良い。
インタビュー中に鼾を立てているシド。
優しく忍び寄る死神の微笑みが浮かび上がってくるようで悲しい。
改めて、パンクスには革ジャンや革パンよりも、細身のボーダーが似合うなと痛感。
ちょいと音楽物レビュー続けます。