あー

血と砂のあーのレビュー・感想・評価

血と砂(1965年製作の映画)
5.0
スポーツ観戦は全くせんのですが、
今年はご縁があって甲子園チェック。
毎日、熱闘甲子園に泣いてマス。

そしたら、なんと映画の中でも
甲子園出ました!って眼鏡くん!!

世界中の大人、甲子園の試合からの
熱闘甲子園まで観たら高校球児たちに
教えられるコト多くて、
悪い事出来ないと思う。
割と本気で思っている。

"戦争は汚いもんだ。
 やたらと汚ねぇもんだ。"

わたしは岡本喜八が大好きだ。

彼のユーモアセンスが大好きだ。
"笑い"と"シリアス"の緩急が
抜群にうまい。笑いがあるからこそ、
伝えたい事が、より胸のど真ん中の
己の芯に突き刺さってくる。

伝えたい事があるのなら、
大勢の人に観てもらってこそだ。

こんなに笑いのある戦争映画は
不謹慎かもしれない。

しかし重さしかない戦争映画こそ、
現代人で映画好きじゃない人は
どんだけ観てるって話だ。

実際にわたしも昔は戦争映画が
苦手だった。

"戦争のやり方は教えたが、
 人殺しは教えてない"

それでも生きる為に彼らは銃を取る。

最期の時は銃を握るのではなく、
楽器を演奏する彼ら。
この時の音楽の在り方(聴かせ方)が
心にずしりと沁みる。

人を殺すことよりも、
音楽を楽しめる人生が良いな。
って凄く、凄く、凄く心に響いた。

慰安婦のお春さんへ
小杉曹長が渡したもの。

最期に"葬儀屋"が手にしたモノ。
途中、人を殺さないと言った
"営倉"の決断の最期も泣いてしまった。



嗚咽が止まらなかった。




嗚咽が止まらなかった。




出刃も勿論忘れてはならない。

そしてなんと言っても忘れては
ならないのは青年たちだ。

あの子らの歳になってない若者は、
あの歳になった時にああなりたくない。
あの子らよりも歳上であれば、
自分があの子らの歳にはこんなことを
していたのにー。

考えろ。


考えろ。


考えろ。


岡本喜八は伝えている。

フィルマを始めて、ありがたい事に
終戦記念日に戦争映画を観よう。を
2019年から始めて4年目。

実は寝落ちしてしまい15日から
16日に2日に分けて観たのだが、
彼らが迎えられなかった8/16の今日。
わたしはこの映画を観れて良かった。

今日は第一試合から全部
リアルタイムで甲子園観て泣いて。
映画で嗚咽に次ぐ嗚咽して。
よーしあとは熱闘甲子園だ!!

いつまでも高校球児たちが
輝ける時代を望む。
あー

あー