龍星

アミスタッドの龍星のネタバレレビュー・内容・結末

アミスタッド(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

課題のために観賞。
奴隷としてさらわれてしまったシンケという黒人と彼の自由を求めて戦うジョッドソンやボールドウィンの奮闘物語。
アメリカの北部と南部の奴隷制に対する姿勢の違いや、他国との関係にまで影響を及ぼすシンケたち奴隷をめぐる裁判をみるのは、昨今のBLM問題じゃないけど関心を日頃から持つべき問題なんだと実感させられる。シンケの語る“物語”がほんとに観てて辛かったな。
国側が判決を変えるためにどんどん場所や判事を手を回して変更するのがもどかしかったと同時に、その度にボールドウィンたちが強く結束して戦う姿に胸打たれた。特にシンケがGive us free!と喋れない英語を使って訴えかけ、勝訴を掴み取るシーンやアダムス元大統領が最高裁で演説するシーンはめちゃくちゃ興奮した。
ハッピーエンドかと言われるとそうではないし、アクション映画のような高揚があるかと言われるとそうじゃないし。でも、登場人物の立場が今の自分たちの差別問題とかへの態度に誰かしら当てはまる、自分の考えを持つ(または変える)ことのできる観るべき映画だと思った。
龍星

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