1839年。アミスタッド(=友情)号には大勢の黒人が乗せられていた。黒人の一人が繋がれていた鎖を解いたことで大勢で武器を取り白人を倒し、舵取りにアフリカに迎えと脅す。が、しかしアミスタッド号の黒人たちは奴隷としてアメリカのコネチカットに到着し、殺人罪で起訴されてしまう。
▶︎実際にあったアミスタッド号事件をスピルバーグが映画化したもの。諸説あるが南北戦争のきっかけになったとも言える。奴隷の所有権を主張する者たちらと彼らは自由だと主張する奴隷解放派と弁護士らの法廷劇。
マシュー・マコノヒーが『評決のとき』と同じく黒人側の弁護士ボールドウィンを演じている。彼はホントこの手の役がハマっていて、大統領で弁護士のアダムズ下院議員をアンソニー・ホプキンスが演じ二人は法廷シーンでの長セリフで魅せていた。
スピルバーグは『カラー・パープル』に続く黒人解放モノだが、どちらかと言うと『カラー・パープル』の方が好み。それでも史実としての重みは発揮されていて、惨いシーンも併せて知らなければならないことが多い。
映画にはエンタメ、芸術、そしてもう一つ事実として知らしめる役割があるということを改めて胸に刻まされたる作品。