沙那王

アミスタッドの沙那王のレビュー・感想・評価

アミスタッド(1997年製作の映画)
4.5
神はいつでも だんまり だ。何のための聖書だ。何のための御言葉か、何のための讃美歌か。
律法学者たちの講釈は人間の損得だけ。
良きサマリア人、隣人の話を思い出す。

人を人として扱わないシーンが苦しい。

乱暴な言い方をすれば、新約聖書に書いてある神の言葉は『互いに愛し合いなさい。』のみだ。 苦しい現状からイエスの力で助けてくれると周囲が期待して、裏切られて殺されるキリスト。
それでもイエスが支持されるのは『互いに愛し合いなさい。』と言い続けたからかもしれない。
イエスとシンケが似ているようにも思う。

『我々に自由を』
奴隷からの解放だけではなく、悪を退ける自由を。人としての尊厳を守る自由を。
沙那王

沙那王