男はくらいよ監督さそり

ウンベルトDの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

ウンベルトD(1952年製作の映画)
4.0
昨日観た『ドントブリーズ』と孤独な老人と犬という共通点!しかし、こっちはどん底のド貧乏で力も弱くチャップリンみたいだった!主人公のウンベルト爺さんに身寄りは無く年金は少なく、大家は冷酷で追い出す事しか考えてない。これって今の日本まんまやん!犬とメイドの娘だけが優しくしてくれる。こんな悲惨な中に希望はあるのか?『自転車泥棒』同様、デシーカ監督の容赦ない弱者に対する社会の厳しさと貧乏の惨めさのリアルな描写。爺さんとメイドは素人役者。だからこそのリアリズム。犬の件はどん底の中の唯一の光。