福福吉吉

バンカー・パレス・ホテルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

バンカー・パレス・ホテル(1989年製作の映画)
2.0
近未来、地上では争いが続いており、大統領の指令により政府高官は地下に作られたホテルに集められた。しかし、出口のないホテルに戸惑う高官たち。そのホテルに高官ではない女性、クララが現れたため、高官たちは混乱し始める。そのホテルの中で唯一、オルムだけが冷静に状況を判断していた。

ストーリーは、映像やセリフから与えられる情報が少ないため、非常に分かりにくく、また、多くの登場人物がいるため、見分けがつきにくかった。
ストーリー展開も最初は地上での出来事が描かれていて変化があるのだが、ホテルが舞台になってからは絵面的に変わり映えせず、各登場人物の感情の起伏、意外性のある出来事があまり無いため、単調に感じてしまった。

ホテル内部ではオルムの会社が作ったアンドロイドがホテルの業務に従事しているのだが、ロボットっぽい喋り方や行動が個性的で面白かった。その中でも女性型アンドロイドがタレントの渡辺直美さんっぽくて特に楽しかった。

ラストの結末も私にははっきりとどうなったのか分からず、モヤっとしたまま終わってしまった。
本作については世界観は個性的であるものの、満足するには至らなかった。
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