アーシャ

幸福なる種族のアーシャのレビュー・感想・評価

幸福なる種族(1944年製作の映画)
-
イギリスのありふれた(と思われる)庶民の20年間を描いた珠玉作。何か事件が起きるという訳でもなく淡々と描かれているけど、見入ってしまう。
エセルの娘が道ならぬ恋をして
家出してしまうエピソードが特に印象的だった。
今でいう不倫だが、
なんとか思いとどまらせようと周囲は説得する。
相手の奥さんを不幸にする、自分自身も不幸にする、というセリフ、改めて人の道を説く大切さを思う。今の時代、好きならいいじゃないか、自分が良ければいいじゃないかという風潮があるが、
昔の価値観の方が真っ当だと思う。
結果娘は家出するが、
その後破局して戻ってくる…
しかもお隣に住むビリーと結ばれて。
良かったんだけど、
結婚する前にちょっと両親に
お知らせした方が良かったのでは?と
思った。
最後はオープニングと逆で、一家は引っ越して出て行くドアの
カットで終わる…なんとなく余韻の残る映画でした。
アーシャ

アーシャ