スタンダード

幸福なる種族のスタンダードのレビュー・感想・評価

幸福なる種族(1944年製作の映画)
4.0
【1919年-1939年】


『第一次世界大戦"終"幕』から、
『第二次世界大戦"開"幕』までの
『20年』を、
『幸福な家庭』を通じて描き出します。


【1944年公開】


本作の公開は、
『第二次世界大戦が終結する前年』
となります。


にも関わらず、
本作は『カラー作品』であり、
60年代に製作されたようにも錯覚します。


この時期の"ミフネ"を、
『カラーで拝んでみたい』ものです。


【切り取られた戦争】


(1)第一次世界大戦(1914-1918)
 ↓
(1.5)幸福なる種族(1919-1939)
 ↓
(2)第二次世界大戦(1939-1945)


本作は、
『世界(1)(2)』
を描くのではなく、
『家庭(1.5)』
を描いています。


『なぜ世界を省いたのか?』
それは多分、
『幸福とは呼べない期間だから』
かもしれません。


【ぼくが映画を見る理由】


『過去を描いた作品』
『現在を描いた作品』
『未来を描いた作品』


個人的には、
『全てを描いた作品が好き』です。


でも本作のように、
『現在のみを描く作品の場合』は、
『自分で過去と未来を捜索(創作)』
する必要があります。


だから僕は、
『次の作品へと手を伸ばす』
のかもしれません。