真魚八重子

恋も忘れての真魚八重子のレビュー・感想・評価

恋も忘れて(1937年製作の映画)
4.0
うう、悲しい…。泣けてしまった。
水商売のシングルマザーとまだ小学低学年くらいの息子。学校では「母親の商売がいかがわしい」ということで、集団いじめに遭ってしまう。一番体のデカいヤツが、仲間の子どもたちに「あいつとはもう遊ぶんじゃねえぞ」と孤立させる。イヤな人間ってどうしてこういう恐ろしいことができるのか。
母のお雪ももっと稼いで足を洗いたいけれど、マダムが業突く張りで搾取されるばかり。女給を見張るチンピラがついているが、お雪と彼女を見張っていた恭助は惹かれあうようになる。

最後の恭助の励ましが仇になるのがもう悲しい。ただ悪い方に転がっていく人生。
真魚八重子

真魚八重子