コーカサス

終電車のコーカサスのレビュー・感想・評価

終電車(1980年製作の映画)
3.6
ナチス占領下のパリ―。
劇場の支配人であり演出家のルカ(ハインツ)は、ユダヤ人であるため地下に身を隠していた。
ルカの代わりに劇場を守っていた妻で女優のマリオン(ドヌーブ)は、新人俳優ベルナール(ドパルデュー)との出会いにより心を奪われる。
戦時下、劇場を守る演劇人たちの生活を描いた物語だ。

2人だから愛し合える
2人だから憎しみ合う
私の愛は変わらない 思えば胸が高鳴る
それが最も大切なの お別れよ

思えばカーテンコールのキス。
それは彼女自身の舞台から始まっていたのかもしれない。

トリュフォーにしては一見解りにくい大人の恋愛ドラマで、タイトルも直接的に物語には関係しないが、“恋の終電車”に乗り損ねないよう、もう一度観たい。

98 2019