伝説のギタリストであるジミ・ヘンドリックスとソウルの王オーティス・レディングのそれぞれのモンタレーでのフェスティヴァルの模様を撮ったドキュメンタリー。
片やロック・ギタリストの、片やソウル・シンガーの神様、キングホトケ……ともかく最高の存在の二人の、共通項は、まだ20代で早すぎる死を迎えたこと。
特にオーティスは、この熱いライブの僅か半年後、67年12月には飛行機事故で還らぬ人に。
一方のジミヘンは、英国からデビュー・アルバムを出したばかりでまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの頃。
このフェスティバルの成功で、全米にも広く認知された。ショウの上での序列は、もちろん、当時すでに大スターだったオーティスが上。ジミヘンは、いわば前座なのだが、そのパフォーマンスの迫力は、ソウルの若きベテランを圧倒名実共にロック時代の到来を告げた。