トシオ88

狂ったメスのトシオ88のレビュー・感想・評価

狂ったメス(1967年製作の映画)
3.7
強烈だけどどこか懐かしいポスターアート。
でも、内容は邦題通り狂った映画でした😆
60年代のロンドン。ピーター・カッシング演じるのは著名な外科医。若いモデル出身の女と結婚するつもりだったのが、カメラマンの自宅でのホームパーティで彼女の事でカメラマンと喧嘩沙汰となり、室内に置いた光熱照明が倒れて彼女の顔面を直撃、無惨な深い火傷の跡を残す…😨。そして火傷を治すための秘術をオペするのには、若い女の脳の下垂体が必要だった…🙈
「顔のない眼」のような耽美的な演出ではなく、ハマープロらしからぬどぎつい演出が全編を覆う。60年代のサイケなファッションとjazzyな音楽がお洒落だけど、刺殺、絞殺、生首冷凍、突き落とし他、と殺しのオンパレード。
他人の肉片で火傷で爛れた自身の顔の皮膚が復活する事を知った女は、しかし移植が一週間程度しか保たない為に、カッシングに「生きた女の新鮮な下垂体をもっともっと」とせがむことに。やがて歯止めの効かなくなったカッシングと女のカップルに、野放図なヒッピー軍団が絡み、破滅的なヒャッハーなラストに突入🙈😆。クライマックスに突入していくドライブ感は結構グイグイ。そして容赦ないビターな大団円はやっぱり英国🇬🇧映画の王道。😆🎬
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