オレオレ

ゲット・ショーティのオレオレのレビュー・感想・評価

ゲット・ショーティ(1995年製作の映画)
2.5
評判はいいのに自分とは相性の悪い映画、というのがいくつかありまして・・・
この映画もその一つ。たかだか100分の映画なのに、途中で寝落ちしまくり、見終わるのに二日もかかってしまった。ちなみに、5年に一回くらいは見終わろうと努力してきました。

映画好きのローンシャーク(借金取り立て屋)がハリウッドにお金の回収をしにいき、映画愛が高じてプロデューサーになろうとするのがストーリーなんだが、昔の映画のウンチクだとかついていけないし、そもそも、プロデューサーって製作過程のどこで何するん?っていうのがあるので、鑑賞に身が入らない。

心優しいシャーク、という役柄のせいか、J.トラボルタは終始ひそひそと喋り、あの大きな身体を使ってのアクションもイマイチパッとせず。
G.ハックマン、R.ルッソ、D.デビートという豪華な配役に加え、ベット・ミドラーやらH.カイテルまで出演しているが、笑えない、スカッとしない、というなんだかモヤモヤなまま終わってしまった。

一番笑えたのが、「有名人はレストランのメニューからは頼まない。自分の好き勝手にアレンジしたものをこしらえさせる」というストーリーに関係ないやつで、実際、有名俳優という設定のD.デビートがわけのわからんオムレツをスマートにオーダーする(そして食べずに消える、笑)。
あと、レンタカー屋の残り物のミニバンで乗りつけたJ.トラボルタに、「これはミニバン界のキャデラックだ」とかなんとか説明されて自動ドアを見せられたD.デビートが嬉々としてそのミニバンを乗っているなど、有名人をおちょくった映画界の自虐ネタみたいなのがところどころにあるのだが、なんだか不発である。

この監督にこのキャスト、出たい!カメオでいい!って俳優が多かったのかもしれないけれど、パーティに行ったら内輪ネタで盛り上がられてついていけない、まだ10時だけど帰らせてもらいます、って感じだった。
アマプラでTV版 "Get Shorty"を見始めたが、そちらの方が「内輪ネタ」感が薄いように思える。TV版は今んとこ寝落ちなし、笑。