スーパージャイアンツ5作目・黒い衛星の前編。カピア編の宇宙人騒ぎから再び人類への反核を訴える内容となった。
相次ぐ宇宙観測所の事故が起こり、宇宙船開発の博士の一家と助手が誘拐される。
なぞの組織が外人墓地を入り口にし、地下に秘密基地を備えてるんだよな。良いセンス。
謎の軍事国家が人工衛星からの核攻撃を武器に世界支配を企む為に、博士の宇宙船を利用するという展開。
57年公開との事なので、ソ連がスプートニクで世界初の人工衛星を打ち上げた年。このタイミングで人工衛星の兵器利用をテーマにしたのは、相当に先見の明があったと思う。
レーガンの戦略防衛構想(スターウォーズ計画)を30年近く先取りしてたんだもんな。
謎の軍事国家が制服も敬礼も、完全にナチスだ。ヤバいなぁ。いっそのことナチス残党って設定なら良かったのにね。
誘拐した博士らは“思想改造機”でコントロールされる。スゲー装置だな。コレだけでも世界征服出来そうだよ。
ジャイアンツさんの抵抗もありながら、着実に悪の組織の野望が進む。
という所で6作目に続くぅ。
ぶっちゃけ今作がシリーズで一番面白いと思う。ジャイアンツさんは基本的に強すぎて弱点も無いのでピンチにもならない、それはドラマにならないんだよね。
博士一家にドラマを持たせてジャイアンツにはアクションを重視させた事で映画の役割分担が上手く作用したと評価。