イチロヲ

ロリータ妻 微熱のイチロヲのレビュー・感想・評価

ロリータ妻 微熱(1984年製作の映画)
3.5
幸せな新婚生活を築いている19歳の若妻(山本奈津子)が、個別の道を歩んでいた旧友(山口千枝&十朱純子)と一緒に、性生活の在り方を考えあぐねていく。未熟な夫婦のセックス観を描いている、日活ロマンポルノ。

父親(仙波和之)の新恋人(小川亜佐美)と対峙しながら、「男の性観念」を学び取っていく若妻の物語。主人公の浮気疑惑を発端にして、「女の性観念」を学び取っていく夫(安藤一夫)と対比させていくパターンが取られている。

旧友によるサイド・ストーリーでは、処女(十朱純子)の脱バージンを目指したドタバタ劇と未婚の母(山口千枝)の痴話喧嘩が、並行して繰り広げられる。若年期の青臭い人間模様が溌剌と描かれており、女性陣の健やかな肢体に釘付けにされる。

「妻の女心(夫の男心)が理解できるまで別れない!」という着地を見せることにより、夫婦関係の在り方を優しく提示しているところが素晴らしい。
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