ま

アベンジャーズのまのネタバレレビュー・内容・結末

アベンジャーズ(1998年製作の映画)
1.9

このレビューはネタバレを含みます

おや?これは?
え、アベンジャーズ?
あのアベンジャーズとは別物?
主演レイフファインズにユマサーマンにショーンコネリー、凄い豪華!見てみよう!
というのが全ての悲劇の始まりでした。

なにこれwww

無論社長もキャップも博士も神も誰も出ない。
でもブラックウィドーは出る!
びっくりするほど似てる!服が!
そもそもタイトルアベンジャーズって言うけどさほどアベンジしてなかった。
どっちかっていうと全体の印象は寧ろキングスマン。
考えるな...感じろ...!系映画だった。ナイスB級。

まず画面に映る主演のレイフファインズとユマサーマンが大体常に上目遣いのドヤ顔。
呼吸をする様にひたすらドヤ顔。
ドヤ顔でウィットに富んだ皮肉を利かせながらでないと2人は会話出来ないようで。
例えば落ちた消しゴム取って欲しい的な小さな内容でさえ
A「おやっそんな大事なものを落とすなんて注意散漫なんじゃないか?」
B「あらこんなもの無くしてもすぐ手にはいるわ。」
A「ほっほ怖い女性だ。」
B「あらこの姿はあなたの前でだけよ。」
A「なるほどけしからん。」
B「うふふふふ」
A「あはははは」
的な。
もう出会った瞬間からどこでどうスイッチが入ったのか分からないけど何故かずっとこのテンション。
しかも話す言葉全部が婉曲的で叙述的で長いしクドい。
何故っその語彙を選ぶかっ的な。
見ていて凄くもぞもぞする。
うわーなんなんだろうこのテンション...って脱力してたらすかさずショーンコネリーも参戦。
本当おはようからおやすみまで皆で寄ってたかってドヤ顔上目遣いクドい台詞回しでいるんだもの彼らの顔筋と言語野がただただ心配だった。

あと皆凄いお茶飲む。

それから会話が始まる度に何故か水面下でマウントの取り合いが始まるっていう...。
ウィットに富んだ会話も交えつつフェンシングやらチェスやらで常に相手の上を行こうとするキャラ達。
おはようからおやすみまでドヤ顔上目遣いでジリジリ間合いを取りながらマウント取り合ってるんだもの...この人達本当に日常生活おくれているのかってただただ心配だった。

あと皆取りあえず凄ぇお茶飲む。

それから敵組織がただひたすらにお茶目だった。
裏の組織であるため皆会議の席では変装してるんだけれどまさかの熊の着ぐるみ(^ω^)www
え...?...何で?
格好良くもないし全然合理的じゃ無いじゃん。
てか暑いし動きづらいじゃんそれ。
まじで何で?
と、普通の人なら誰しもが思うはずなのに何故か皆黙ってドギツイ原色の分厚い熊ぐるみを着て会議室に鎮座ましましてるっていう。
ていうか中に入ってるの一般人どころか御公明な科学者の先生方なんだぜ?
うーん前衛的(^ω^)ナニガナンダカ
それに加えてこの謎組織、愛くるしい変装センスからも分かる様にもんの凄く優しい。
常に主人公達がちゃんと跡を辿ってアジトまで来れる様にばっちり証拠を残してくれる。
死体が出たらすぐには片付けずに放置。
やられたらご丁寧に地図を落としていく姿勢。
それに加えて迎撃兵器が蜂のロボットという所もポイント!
熊ぐるみだったり蜂ロボットだったりどこぞの熊のぷーさんかってくらい有り余るメルヘン要素で敵対勢力に癒しを与え続けてくれる。
てか蜂のロボット、てっぺんに羽があるのに実際にはその真下のプロペラを動かして飛んでるっていうこの不合理さじゃなかった細やかな遊び心。
こういう会社に勤めたい!
極めつけは潜入した主人公サイドの人間を後ろから殴りつけて気絶させこそすれ無傷で野に放つ優しさ!
おまけに重要な情報までお土産につけてくれる献身っぷり。
流石紳士の国、慈愛に満ちている!
そして急に訪れる謎のルドヴィコ治療とカリオストロ的展開。
すわっ!
仲間が強力な洗脳にかけられたぞ!
しかも鼻の下のばしたショーンコネリーが迫ってくるぞ!
とハラハラしている観客に対しても安心安全のアフターケア。
謎のルドヴィコ、謎の投薬をされてフラフラヨタヨタだった被害者も2、3歩歩いたらあっさり元通り。
力強く走り出します。
ジャアアレハナンダッタノカ(°°)
というか鼻の下のばしたショーンコネリーよ獲物を逃がすとは何事か。
殺しのライセンス持ってブイブイ言ってたあの頃の彼の姿はもはや無いのか...。
悲しい...。
そんな牙の折れたコネリーとのラストバトルでも敵陣営の優しさ際だつ演出となっている。
まずもって凄く高い所で戦わなきゃいけない主人公2人が落ちて怪我をしないように下には結構な深さの水が張られている。
落ちても大丈夫なので細いワイヤー上でのアクションもなんのそのという感じ。
で、まあ、なんか、色々あって。
まあ、なんか、色々爆発して。
で、気付いたら終わってて皆でお茶を啜ってた、って感じの映画だった。
後半特に記憶がない(白目)
あ、あとロンドンの時計塔は一体何回壊されるんでしょうね(笑)
まじピーターパン涙目ですね。

ユマサーマンの衣装がどれもこれも先端行ってた。
多分彼女じゃないと似合わない(笑)
それに比べてレイフファインズはもろキングスマンのコリンファースの様な佇まい。
彼らが笠持ってるのは雨が多いからなのかな?ってちょっと思った。
キャストの佇まいはどれもとても上品で美しい。
安定のジムブロードベントのしょんぼり顔もナイス。

英国スパイものとファンタジー要素とアクション風味と...って色んなもの詰め込んで錆びたネジで緩く止めた様なガタガタな作品だったけど一周回ってチャーミング(笑)
私の中ではアベンジャーズってよりもドヤ顔ーズって感じなのは否めないが。
でもナイスジャンクフード映画(*・ω・)ノ
ま