このレビューはネタバレを含みます
この作品がなぜマスターピース的な立ち位置にあるのか。
ストーリーとしてはかなり一本筋で、はっきり言って平易なものになると思う。
いくつかレビューを拝見してしっくり来たのだけど、当たり前に古い作品である。1986年というのは36年も前。当時はまだ軍事制度の内容もわざわざ発信するようなものでもなく、エリートが酒飲んでキャッキャするような内容も斬新だったという。
戦争というのは悲惨で隠匿すべきものである一方で、マッチョ陽キャがキャッキャしてるポップなプロパガンダでもあったのだろう。(実際に入隊者は増えたらしい)当時の主力機トムキャットも変形するやらバーナーがごついやらでめっちゃかっこよかったとのこと。ガンダムとかマクロスとかもこのストーリーの影響を受けていたというのをみてなるほどなぁと。
友の離別とその克服。
そして教官の指導、父の死の真相。
並べてみると要素としてはシンプルなものに尽きる。
教官は父の死の真相を告げる。
父は友軍を守って立派に死んだ。
マーヴェリックも友軍を助けるために復活する。
ザ・アメリカというヒロイックな演出がてんこ盛りという感じである。
善悪の二元論というか、敵がどう、みたいなところは置いといてガツンと手柄を上げたぜ、友を守ったぜ、というマッチョな良さで食わせる感じ。
軍人ってこんなにギラついてるのかしらと思うが、これくらい鼻っ柱が強くないとやってけないんだろうな?
続編を見に行くので楽しみ。