タカシ

トップガンのタカシのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.5
『ケニー・ロギンスとベルリンを楽しむ映画(極論)』


いまやfilmarksのトレンド二位(6月5日現在)に入ってるのが36年前の作品だって事に驚きですわ(特にテレビ放送された訳でもないのに)。

続編観賞の予習と言えば聞こえはいいが、要はあまりに前に観すぎてて、まったくあらすじを覚えていなかったための再観賞。

これで、この作品で俺はスターになった!という確信めいた輝きのあるトムがなんといってもかっこいい。

そしてケリー・マクギリスの美しさ。
彼女とのラブシーンで必ずベルリンの「愛は吐息のように」が流れ出すのには、ちょっと笑っちゃった。
そう、戦闘機が空を飛ぶとケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が必ず流れてくるのな(笑)

昔観たときは何でこれが大ヒットしたのかよく分かんなかった(まあこれは家でビデオで観る映画じゃない)けど、これ海軍トップガンを舞台にした青春映画なんだな。

別に舞台が警察とかスポーツとか、何でもいいんだって事がよくわかった。

なので第三幕が異常に取って付けた感じがするのかな?
なんだか意味不明な危機が起きて、なんだか意味不明な敵と戦ってという筋立てに結構びっくり。
主人公の成長の証しとしての第三幕っていうのが面白かった。

ヴァル・キルマーのアイスマンはすごい有能なヤツという設定なんだが、劇中ではあまりにもその有能さが描かれず、単になんか主人公にとってのイヤなヤツ(ライバル)としてしかみられないのはなかなかな雑さだと思った。

途中のエレベーターでの絶妙なラブシーン、あれは完全な後撮りなんだって。トムは「ハスラー2」撮影中で、トムもケリー・マクギリスも髪型が変わってたのでトムはシャワーで髪が濡れていて、ケリーはキャップをかぶってるんだって。

見終わるとなんだかすべてのシーンにオレンジのフィルターがかかってたんじゃないかと錯角するような作品だったなあ。
全体的になんとなくユルい感じが80.sって感じだが、トムは早くも「映画バカ一代・トム」みたいな雰囲気が出てる気もする。

続編はなんだか異様な高評価で観るのが楽しみ。
Amazon prime(字幕版)にて。22.06.06
2022#007
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