アメリカ海軍の天才パイロット、マーべリックは無鉄砲で反抗的な問題児だ。陽気なレーダー員グースと共にインド洋で訓練をしていたある日、国籍不明のミグ28と遭遇する。空戦の末に追い払ったがその過程で仲間を救う為に命令違反をしてしまう。上官に呼び出されたマーベリック。処分を覚悟したが言い渡されたのはミラマー海軍航空基地、通称トップガンと呼ばれる上位1%のエリートパイロットの訓練所への派遣命令。そこにはアイスマンをはじめとするライバル達が集まっていた…。トム・クルーズが真のスーパースターになったこの作品。当時24歳の若きトムのキラキラした魅力が詰まっている。No.1パイロットを目指すマーベリックとハリウッドの頂上に駆け上がるトムの状況が見事に重なり作品に特別な熱を生んでいるように感じた。演出的にもスター映画として極上の素材を最大限に生かすという発想で作っている。凛々しい制服姿、フライトジャケットを身に付けてバイクで走る姿。理屈抜きの格好良さだ。またもう一つの主役、戦闘機の撮影も素晴らしい。夕日に映えるF-14トムキャット。オープニングシーンも印象的だ。王道の80年代青春ドラマとして楽しめた。
