前見たのがいつかわからないくらいの再見。軽いMTV映画って印象だったが、思っていたよりちゃんとしていた。意外と演出は控えめな所が多く派手ではない。訓練場面がほとんどなので、スポコンや学園モノみたいな青春映画の雰囲気もある。
トム・クルーズはスターオーラ満点。背が低いので、ヒロインの方が大柄なことが多く、本作でもケリー・マクギリスが抜群のスタイルでカッコいい。健気で気丈なメグ・ライアンも良く、男だらけの映画の中、女優もキャラも立っている。ヴァル・キルマーをはじめ、脇も魅力的で「役者で見る映画」として退屈しないようにできている。
本筋はというと、強引な「友人の死」を乗り越えるベタなものだが、熱さはある。「敵国」の扱いが乱暴なのは好みが分かれるところ。まぁ、このテイストではしょうがない。時代ならではの佳作でしょう。
