TaiRa

トップガンのTaiRaのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
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チャラ過ぎて歴史的価値がある。ここからキムタクとか織田裕二の職業ドラマへ派生するし。

トム・クルーズがキラキラしててカッコいい以外に何もない映画と言えるが、それで充分と思える強引さはある。企画としては『愛と青春の旅だち』の二番煎じみたいな軍隊青春モノ。そこにスポ根要素足した感じ。軍隊描いて戦争映画にしない軽さが時代だね。アメリカが(実感としては)戦争から距離があった時代っていう。映画史としては『スター・ウォーズ』以降の空気を捉えた「戦争映画」とも言えるかも。MTV演出もノリだけで押し通してて笑えた。とりあえず「愛は吐息のように」流しとけばラブシーンになるっていう。マーヴェリックとチャーリーのムードだけ存在する虚無やり取りがやたら長くてびっくりした。その割に急にキスまで持っていくし。トニー・スコットがまだ覚醒する前の映画なので、これと言ってユニークなとこもないんだけど、やっぱマッチョがテカテカ半裸でビーチバレーしてるとことか、男映画のトニスコって感じ。一番カッコいい漢はマイケル・アイアンサイドだけど。実機を撮影した航空アクションは見応えあるんだかないんだかパッとしない仕上がり。まだ無名だったメグ・ライアンはこの時からカワイイしティム・ロビンスはデカい。
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