tomie77

ヌーヒン バンコクへ行くのtomie77のネタバレレビュー・内容・結末

ヌーヒン バンコクへ行く(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

いつも故郷の村で騒動を起こしてばかりのトラブルメーカー娘・ヌーヒンは、貧しい家族を救う為にバンコクに上京してメイドとして働き始める。真面目な働きっぷりで雇い主のミルクさんの信頼を得ていくが、モデルコンテストの広告を目にしたヌーヒンはさっそく暴走し始める。ミルクさんをスターにすれば自分も有名になれると閃き、勝手にミルクさんをコンテストに推薦するが、これが大事件の始まりだった…

タイの有名な漫画が原作らしく全体的に笑えるコメディだったが、その中に地方の貧困、女性の盗撮被害や児童労働などさりげなく社会問題に触れているのも良い。とにかくヌーヒンが無敵なのでヤクザに追われようが銃撃されようが絶対に助かると分かっているので安心して楽しめた。
トラブルメーカーだけど曲がった事が嫌いなヌーヒンは、暴走しがちでもどこか健気で憎めない。
クライマックスのヌーヒンはヤクザ達にこき使われている子供たちを助けたり、人質に取られたミルクさんを助ける為に銃に立ち向かったり、八面六臂の大活躍。拍手を送りたくなる気持ち良いストーリーだった。

ミルクさん一家の優雅な生活、象や伝統舞踊付きのゴージャスなパーティー、ファッションショーの服の数々など予想外に目を楽しませてくれる映画だった。ヌーヒンのパッチん髪留めに花柄の服もさりげなく可愛いし、ヌーヒンが突如歌い踊るミュージカル場面も楽しい。可愛い映画が好きな方にもおすすめ。
tomie77

tomie77