湯っ子

春夏秋冬そして春の湯っ子のレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
4.0
湖にたゆたう小さな寺に暮らす和尚と幼な子。
人の営みは繰り返す。
欲望は執着となり、執着は殺意を呼ぶ。

春、和尚の戒めキツすぎる。
夏、まぐわいの後に足でスリスリし合うのエロい。
秋、急にイケメン。オリジナリティあふれる自殺(未遂)。和尚、コントロール抜群。みんなでお経に絵の具塗るところ、文化祭みたいで楽しそう。
冬、ギドク監督登場。すばらしいキックとジャンプを見せてくれる。ジャンプしたところで静止画になるところ、なんかウケる。石を引きずって山を登る時にできた靴ずれは、本物かもしれない。

そして春。おお、まさに輪廻転生か。

美しいシーン、エロさにゾクゾクするシーン、ギャグじゃないのに笑っちゃうシーン。相容れないと思われる要素が混在して、総じてみれば壮大な物語を感じる。
湖に浮かぶ寺、そして山。これはキム・ギドクの枯山水かもね。
湯っ子

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