クリーム

アフガン零年のクリームのレビュー・感想・評価

アフガン零年(2003年製作の映画)
4.0
この映画は2003年の作品ですが、現在タリバンが復権し、似た様な状況を強いられていると思われます。アフガニスタンの女性達の苦痛、悲しみが描かれていて、強い憤りを感じる作品でした。少女役の子は実際に戦争の犠牲者で、撮影中、一度も笑顔を見せず、思い出しては、涙が止まらなくなったらしいです。彼女は瓦礫の下に埋もれた家族の姿を見たのだそう。リアリティが半端ない作品でした。

タリバン支配下のアフガニスタン·首都カブール。タリバン軍と政府軍の抗争で父と叔父を失った少女は、母と祖母と女3人の生活を強いられていた。タリバン政権は女性の就労と教育を禁止し、近親の男性同伴でない限り女性が外出する事さえ許さない。少女の家はお金を稼ぐ事も生活をする手段もなかった。



ネタバレ ↓



神様は何故女を作るの?この子が男なら働きに出せるのにと嘆く母。祖母は、ならば、この子を男に仕立てようと言う。髪を切り、男の子の服を着せて、知り合いの店で働かせて貰う。
昼間に店で働いているとタリバンがやって来て、街中の少年達と共にタリバンに連行した。
コーランを教えられ、風呂の入り方まで教えられる。イチモツの洗い方まで教わる。それぞれを3回づつ洗う。右の睾丸から3回、左3回、真ん中の棒3回だそう(苦笑)。下らねえ事ばっかやってんじゃねえ💢って言いたくなる。
何とか、バレずに終わりますが、他の少年達に女だ!と言われ騒ぎになります。そして、騒ぎの罰として井戸に吊るされます。井戸から、解放された少女の足から大量の血が流れ、女だとバレた。牢屋へ入れられ、死刑になりそうな所へ、お爺さんがやって来て、彼女を花嫁に貰う事で、死刑は免れました。
自分の家に連れて行く途中、爺さんは「私のレイラはまだ固いツボミ~♪︎」と吐き気を催す歌を歌いながら、連れて行きます。家は、鍵がついていて、勝手に出られない様になっていて、中には同じ境遇の女性達とその子供達が数名、暮らしていた。
そして、ラストは爺さんに犯されたであろうシーンで終わります。

もうホント怒りで、ピキピキしながらの観賞でした。しかも2003年の作品で、現在は1度敗れたタリバンが、復権と言う地獄の日々を送るアフガニスタンの女性達。祖母も母も娘を息子に仕立てるより他無かったなんて悲し過ぎる。結婚式で、タリバンは必ず負けると歌う女達の歌が虚しく響いていた。こう言う作品を観ると世界には存在価値の無いゴミが沢山いると思います。
マジで、爺さんもタリバン、○んで欲しいと願った。
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