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新幹線大爆破のABBAッキオのレビュー・感想・評価

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.8
 1975年東映。東京発博多行新幹線を舞台としたパニックもの。山陽新幹線がこの年に延伸されて岡山-博多間が開通したからこのタイミングだったのだろう。1970年代には空港やビル火災のパニックものが流行だったが、新幹線という高速列車をテーマにしたのは日本ならでは。高倉健が爆弾を仕掛けたグループのリーダーで中小企業の元工場主、対して千葉真一が新幹線の運転手、という二大スターを頂点にオールスター・キャスト。スピードを落としたら爆発、というストーリーは後の「スピード」のインスピレーションだろう。2時間半の長尺だが前半は犯行グループと警察の対決、後半は解除方法の分からない爆弾への新幹線チームの対処とうまく流れ、高倉健、千葉真一、そして管制官の宇津井健が特に印象的。今から見れば対応がまどろっこしいかもしれないが当時はあんなものだった。石油ショック後の不況感、町の風景、新幹線車内の様子など懐かしく見応えがある。
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