和桜

ブラッド・ダイヤモンドの和桜のレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
3.9
紛争ダイヤモンドやシエラレオネ内戦の様子を映画として見事に伝えてくれる。
ダイヤモンド(資源)を巡って加熱するアフリカ人同士の利権争い。 その利益が武器の資金源となり紛争はさらに泥沼 化、その悪循環を支えているのが国外でダイヤモンドを求めている我々(消費者)であるという事実。 遠い国の信じられない出来事としてではなく、見ている側にも自分達の問題としと驚きとして伝わ ってくる。

需要は供給を生むが、需要者はその供給背景・ル ートをあまり意識してこなかった。
近年になってそうした問題が注目されるようにな ったからこそ、多くの人に見てほしい映画、最低限知っておいてほしい事実といえる。

様々な残虐行為の中での「人の行為を神は赦すだろうか」という言葉。 ラストの「紛争ダイヤモンドによる争いを阻止す るのは消費者である。」という締め括りかたもメ ッセージ性があって良かった。
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