狭須があこ

クラバートの狭須があこのレビュー・感想・評価

クラバート(1977年製作の映画)
3.6
チェコスロバキアの映画ってたぶん初です。
アニメです。

現代日本人のアタシの感覚では、これを「ファミリー」というジャンルで呼ぶのはちょっとやだ。子供のときにこんなん見たら100%トラウマになるもん。
悪い話じゃないんだけど…

でもバリバリの悪夢から目覚めた瞬間「夢でよかった!」でパッパと忘れらんないよ。
「おれから離れてったら殺すぞ」ってデカイ技見せて脅されているならまだしもだよ

何かしようとするたびに阻止されて、嫌がらせされて、見張られて、能力を小出しにして「離れていけるワケない」って小さな頃から思い込まされる人生…
地味にめちゃくちゃしんどいし、怖い。

周りに同じ境遇の仲間が大勢居るし…
コイツらが何ともなってないのに、おれ一人で何とかなるか?下手に手を組んだら、コイツらが弱点にもなりうるし…。

そんな悪質な牢獄物語を丁寧に描いたわりに、唐突にすてきファンタジーで終わる
おまえ!!ファミリーアニメの皮を今さら被っても遅いからな!!

私は、クラバートだけイケメンなのはちょっとずるいと思いました(そういうこと言ってるからお前はダメなんだ)
狭須があこ

狭須があこ