囚人13号

子宝騒動の囚人13号のレビュー・感想・評価

子宝騒動(1935年製作の映画)
3.0
小倉繁の見た目は確かにチャップリンだが妻子持ち無職のダメ親父。
戦前ならそこらじゅうに溢れてそうな大家族でもこれは政府の方針「産めよ増やせよ」を揶揄しているらしく、確かに産んで増やしても金が無ければ困るだけだというもっともなメッセージ性を含んでいる。出産喜劇という、どこか危ういものの下世話で日本的なテーマも秀逸だし鯉のぼりとオムツの対比も良い。

しかし人形すぎる赤ん坊とか、全体的に暴力性が喜劇のそれではなく稚拙から来てるのでは。
囚人13号

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