クリーンエネルギーのヘリウム3の利用に成功した近未来のお話。月の裏側に埋蔵されているのがわかり掘削が進められている。
技術開発をしたルナ産業との3年間という契約で、月の裏側で、ガーディというドロイドは居るものの、たった1人で採掘機器を操作をするサム・ベル(サム・ロックウェル)。契約満了まであと2週間となり、地球への帰還を心待ちにしていた矢先、事故で大怪我をしてしまう。
来ました。好みのタイプ!
ポスターを部屋に飾りたいくらい、ストーリーも雰囲気も好きなタイプ。最近観た「ミッション8分」もそうだったけど、ちょっと不思議なSFというか、近未来というか。アイデアが面白い。
多用されてるニコちゃんマーク。ドロイドのガーディの表情も然り。なんか不気味なのか可愛いのか想像が膨らむ。ガーディといえば声が、良い!声の主はケビン・スペイシー。落ち着いて優しいガーディにピッタリでキュンとする。
サム・ロックウェルの同一人物2役もすごかった。いや、別人に見えるよ。別人に見えるのに、どこか思いやりのあるDNAを醸し出してる。すごいよね、役者さんって。
いろんなデザインも好き。前述のジャケ写ももちろんだけど、サム・ロックウェルのキャップを後ろ向きにかぶってつなぎ着てる姿が可愛いの。月面基地のデザインも素敵だしちょっとした音楽も良い。
そして、驚愕のストーリー展開よ。
ちょっとしたグリッチから始まり、怪我をして目覚めたあたりから「?」が、大きくなっていくんだけど、同時に「!」(ブラタモリ的な使い方)に変わっていく楽しさ。でもそれは切ない切ない展開でした。
そしていよいよ。「レスキュー隊」なんて言われてもね。到着までのカウントダウンが期待から恐怖に。
ラストシーンは今まで壊れてた遠距離通信の伏線をしっかり回収し、地球から聞こえてくるその後のニュース音声!
デビット・ボウイに忖度なしで、この監督さんに拍手ーーーー!
面白かったーーーーー。