無用途人間

月に囚われた男の無用途人間のネタバレレビュー・内容・結末

月に囚われた男(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

前情報なしで見たほうが、きっと楽しめる映画。
他SFと比べて宇宙を巻き込む壮大さは無いけど、個人に広がる宇宙を感じる作品だと思う。
私が”自分”だと認識している感覚を、なぜ確かだと言えるのか。
私が”自分”のコピーだったとして、全てが同じように写されているのであれば同等の権利や価値があるのではないか。
とか、色々考えてしまう。

『お前の任務は3年で終わらせてやるから、今後長きにわたってお前のコピーを作らせろ!』と言われた時に、「はい分かりました」とはなかなか返事できないな…とか。
そこそこ黒歴史のある私には、自分のコピーが更に黒歴史を作り続けることが分かる。
私の知らぬところで、そんな事がこの先何十年もしくはそれ以上の間、定期的に起こり続けるのは嫌だ…転職する…。