il

月に囚われた男のilのレビュー・感想・評価

月に囚われた男(2009年製作の映画)
3.2

あの女性は結局何だったのか。
ただの消費期限によるバグとしてだけならホラー的演出が掛かりすぎでは?

2001年宇宙の旅と2049足して3で割ったような話。

AIがお助けロボット過ぎてそれが無いと話が成立しない。

つまりはそれだけAIに依存するという示唆でもあるのか。

ふわっと言えば、"レプリカント"の人権問題だが、そんなもの合理主義で考えれば要らないし、そんなレプリカントを作る必要が無い。

つまり前提が破綻している。

一シチュエーションとしては未来においてのifとして数%あるかといった設定だが現実味が無い。

現実味が無ければ映画として成立しないのか。と言われればそういうわけでは無い。

現実味が無いなら、テーマの焦点を別に設定するべきで、この映画にそういったテーマ性があるかと言われれば微妙。

真実を知って反逆、
自己存在の意義、
3年間の意味、
まぁ何が言いたいかというと、もう少し詰めてほしかったということ。

佳作。
il

il