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るろうに剣心のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
5.0
明治になって10年。東京では、人斬り抜刀斎を名乗り、手当たり次第に人を斬る男が現れる。無謀にも一人でその男に立ち向かう神谷薫(武井咲)を助けた見知らぬ男。彼こそが、幕末に名を馳せた反幕府軍の暗殺者、人斬り抜刀斎(佐藤健)その人だった。
緋村剣心として生きる彼は、斬れない刀=逆刃刀を手に、人を助けるための流浪の旅を続けていたが、偶然の出会いから薫が亡き父から引き継いだ道場に居候することになる。
偽者の正体は鵜堂刃衛(吉川晃司)。実業家・武田観柳(香川照之)の用心棒だった。観柳は女医の高荷恵(蒼井優)に作らせたアヘンで得た莫大な金で武器を買い、世界を支配しようと企てていた。
邪悪な計画の手始めに、神谷道場一帯を手に入れようとした観柳は、罪もない人々の命を奪おうとする。苦しむ人々を見た剣心は、戦いを決意。
だが、観柳の護衛は250人、剣心の味方に名乗り出たのは、喧嘩屋の相楽左之助(青木崇高)だけ。果たして剣心は斬れない刀で、大切な人たちを守り抜くことができるのか?
週刊少年ジャンプに連載され、後にテレビアニメにもなった和月伸宏の同名コミックを、「仮面ライダー電王」で一躍有名になった佐藤健主演で実写映画化。監督は「龍馬伝」の大友啓史。

佐藤健が、緋村剣心の二面性や暗殺者だった過去や不殺の誓いを立てた生き方に葛藤する内面や綾野剛と吉川晃司と闘うハイスピードな迫力満点のアクションまで完璧にこなしているし、江口洋介や武井咲、蒼井優の演技やアクションも完璧で、迫力満点のアクションと血の通ったキャラクターのリアルな人間ドラマが融合して、優れたエンターテイメントになっています。
佐藤健と綾野剛の対決は、綾野剛演じる外印の2丁拳銃や短刀でのトリッキーな攻撃に対し、佐藤健演じる剣心が逆刃刀でかわしながら攻撃するハイスピードなバトル。左之助と戌亥のステゴロバトルは、ノーガードの激しい打撃戦から投げ技も飛び出す総合格闘技的なガチンコバトルに。剣心と刃衛のバトルは、刃衛の背車刀などの変幻自在の攻撃と剣心のハイスピードな飛天御剣流の攻撃のぶつかり合いに、剣心の双龍閃で決着という緩急をつけた立ち回り。バリエーション豊富で、アクロバティックな体術と素早い剣技を複合させた壮絶なソードアクションの連続で、新たな時代劇の傑作になっています。
「恨みの連なりを断ち切るのが逆刃刀」
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