ばきちゃん

るろうに剣心のばきちゃんのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
3.5
主人公の緋村剣心役の佐藤健の佇まいがとてもよかった。原作の漫画は見たことがないけれど、主役の剣心の絵は知っている。テレビアニメは少し見たかも、、ジュディマリの主題歌は記憶にある、という程度の知識で見たのだけど。可愛らしい容姿で腕が立つ、そして、辛い過去を背負っている、という姿が、佐藤健によく似合って、キュンときた。時代は明治維新から10年、元武士は役割を奪われ、仕事にあぶれ、生活に困っているものも多く、新しい明治の世では生きづらい。そんな元士族を利用するのが、私利私欲で日本おろか世界まで手に入れようとする香川照之役の貿易商。これがいやらしくて、いかにも悪役。
時代劇というのは、なかなか魅力的だと思った。どんなキャラでも違和感なく見られるし、どんな設定も思いのままで、どんどん面白くできる気がする。殺人鬼、偽抜刀斎役の吉川晃司、元新撰組で警察官の藤田五郎こと斎藤一役の江口洋介、仮面をつけた敵か味方かよくわからない綾野剛、牢獄で出会って同志になる青木崇高、共演者が魅力的だった。特に、私は青木推し。剣を交えるシーンが、とにかく多種多様。前述の通り、闘う相手も多いから、それぞれの特色出さなきゃいけないし、殺陣も大変だったろうな、と想像する。ワイヤーアクション多用なのがちょっと気になったけど、迫力もあり面白く見られた。が、結構長い。血みどろのシーンも多く、観るのは要注意。人斬り、と言えば、大河ドラマ龍馬伝で、岡田以蔵を演じた佐藤健もよかった。あの岡田以蔵も切なかったし。大義という言葉に翻弄され、人の命を奪ってきた人間の悔恨と再生。人に利用されてきたけど、これからどう生きるのか?続編も見たいと思った。
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