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るろうに剣心のkuuのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
3.7
第1作『るろうに剣心』金ロー今夜放送
ってネットのヘッドラインみて、
『金ロー』??
キンロイチ?カナグチハジメ?
いやいや、金的にローキック?
ってしばらく悩んだけど😁
金曜ロードショーやったんや
で、昨夜、初のるろうに剣心デビュー。
まず佐藤健の剣心が昔軽く読んだ漫画と主人公は似てるやんって感じて安心。
記憶の中の原作イメージと近かったんちゃうかな?
剣心以外じゃ吉川晃司はさすが戦国大名毛利元就の次男・吉川元春の子孫だけあり、貫禄はあったなぁ。
綾野剛は男前やしなんでも許す。
カメラワークも含めて、殺陣やアクションがかなり見応えがあった。
史実との違いや、若い役者陣の平時のセリフがクソだろうとアクション映画としたらよかった。
佐藤健の公式LINE友達(なんで野郎がなってんだか😁)に最新の『るろうに剣心』の動画とか続々届いてたし、最新は劇場で観るのも乙かなって思いました。

余談すが、物騒なことやけど『人刀活人剣』てのがある。
せや、この言葉てのは意外に立派な禅語っす。
こりゃ、禅の教えに深く関わるもので、勿の論、禅で云っとる『殺人』ちゅうんは、人の生命を奪っちゃう、いわゆる殺人とは違います。
『殺人』も『活人』も、ともに禅の世界において修行者が身につけ、自由自在に使いこなせるようにしていくべき『働き』を指してる。
ほんで禅の世界じゃ、『殺人』は必ず『活人』とセット。
『殺人』は、つまり『殺す』ちゅう働きは、ひとえに『活人』つまり人を『活かす』ためのものや。
ほんとうの意味において人を活かす
『活人』の働きは、実はその前に、殺さなくてはならないものを殺しきる『殺人』の働きを必要としている。
このことは、この言葉が『禅語』つまり、修行の場における言葉です。
師が弟子を厳し~く鍛えて、あるいは修行者どうしが互いに真剣に向き合って、切磋琢磨していく中で生み出され、磨かれ、洗練されてきた言葉で
現場で使われ、結果として、修行に役立つか、修行者の気付きと成長、成熟円熟に寄与するかちゅうことに尽きる。
だから、『殺人刀』も『活人剣』も、時と場合、相手によってその意味やニュアンスを変えて用いられるんやろけど、一番基本の根っこんところを云やぁ、
『殺人』てのは『捨てる』こと、
『捨てさせる』働きのことやし、
『活人』てのは『獲得する』こと、『手に入れ』て『わがものとさせる』働きを云うんやと思う。
修行をして行く上で何よりもまず大事なことてのは、己の中にある迷いや欲望、執着を、一度は捨てきってしまうこと。
己をマジにに根本から変えようと思うんやったら、自分自身に向けて本気で『殺人刀』てのを揮わなくちゃてはならへんのやろうなぁ。
中途半端なこじゃ、俺たちは中々己ちゅうのを変えていくことはでけへん。
せわからこそ、師は弟子に向かって情け容赦なく牙を剥き、短所だけではなく長所すらも一度は奪い去ってしまうんかな。
本気で自分を変えようと思うんやったらば、長所ですら、安住していてはいけないから。
そこまで厳しくすべてを捨ててこそ、初めて人は生まれ変わることができるんやろな。
『殺人刀活人剣』...活かすちゅうのはどういうことか考えつつ、まぁ時間ある時続編は観たいかな。
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